Q.4 核医学治療に使われる放射性医薬品は、どのようなものですか?

 放射性医薬品とは、からだの特定の臓器や疾患の場所に集まりやすい性質をもった物質に、放射性核種(=ラジオアイソトープ*3 )をつけたもの、または放射性物質の化学的特性そのものを利用した医薬品を指します。

 治療の対象となる疾患に合わせて、効果的に放射線を当てることができ、かつ正常な細胞への影響ができるだけ小さい放射性核種が使われます。
 現在国内で核医学治療を対象に承認・使用されている放射性核種は以下の4種類です。

・131I(ヨウ素-131):ベータ線*2
・90Y(イットリウム-90):ベータ線*2
・177Lu(ルテチウム-177):ベータ線*2
・223Ra(ラジウム-223):アルファ線*2

 新しい放射性核種を利用した医薬品の治験も進んでおりますので、今後更に使用できる放射性医薬品が増える可能性があります。

*2:核医学診療推進国民会議 用語集 放射線参照
*3:核医学診療推進国民会議 用語集 ラジオアイソトープ参照