Q.3 放射線治療と核医学治療は何が違うのですか?

 放射線治療は、からだの外からがんに向かって放射線を当てる「外部照射と、密封放射線源(後述)や放射性医薬品を用いてからだの内側からがんやその周辺に放射線を当てる「内部照射」に大きく区別されます。

 外部照射は、エックス線*2、ガンマ線*2、電子線*2、陽子線*2、重粒子線という放射線を発生する装置を使い、患者さんのからだを固定して照射部位に放射線を集中して照射する治療方法です。

*2:核医学診療推進国民会議 用語集 放射線参照

 内部照射は、放射性物質を病変に集めて、そこから放出される放射線を利用する治療です。放射性物質を病変へ集める方法は大きく分けて2 種類あります。

 1つ目は、放射性物質を針や粒状の微小な金属カプセルに密封した線源(「密封放射線源」といいます)を体内の病変やその周囲に直接挿入する方法で密封小線源治療と言います。

 2つ目は、放射性医薬品を静脈注射や経口投与し、放射性物質を病変へ取り込ませて治療する核医学治療です。核医学治療は、放射線治療(内部照射)のひとつです。