会員総会の開催について

 2020年11月16日開催の理事会にて承認された2020年度事業計画書に基づき、電子媒体にて会員総会を開催いたします。

絹谷会長より開催のご挨拶

国民会議会員の皆様

 コロナ禍収束の先がまだまだ見えない状況ですが、皆様におかれましては、健やかに暮らしておられることをお祈り申し上げます。

 昨年同様本年も、本会議会員総会を対面で実施するのは困難であると考え、オンライン開催とさせていただくこととしました。皆様にお会いできないことは残念なことですが、致し方ないこととご容赦ください。

 さて、コロナ禍にありましても、社会の前進を止めることはできません。核医学診療も同様です。特に、核医学治療の国内実施を多くの方が待ち望んでおられます。このことは、本年3-4月に実施させていただいたアンケートからもひしひしと感じられます。本会を立ち上げるきっかけの一つとなった神経内分泌腫瘍に対するPRRTは、昨年8月に申請された医薬品の承認がまもなく下りることになるでしょう。褐色細胞腫の131I-MIBGは、本年1月に承認申請が提出され、本年中の承認が期待されます。前立腺癌の177Lu-PSMA治療は国際第3相治験結果が3月に公表され、米国などでの承認が近づいてきました。国内では第1相企業治験の準備が進行中です。PRRTの時と同じように、欧米での承認後に小規模の第2相治験を経て承認されることが期待されます。また、前立腺癌の診断に用いられる68Ga-PSMAは第1相医師主導治験が開始されたところであり、将来の第2相企業治験を経て承認に向かう道筋が引かれています。

 企業主導以外の開発についても、211Atによる甲状腺癌治療、211At-MABGによる褐色細胞腫治療の医師主導治験準備が進行中です。これらはα線を用いるもので、現在実施しているβ線治療が無効であった方々にも効果が期待できます。治療に用いられる放射性医薬品に利用されるその他α線核種として世界的な需要の高まりがある225Acの国内製造に向けた企業の活動もあります。一方、診断に目を向けると、アルツハイマー病のPET検査の承認に期待が高まっています。

 この挨拶を書いている前週に、俳優の西郷輝彦さんが前立腺癌治療を受けるためにオーストラリアに渡航されたというニュースが入ってきました。西郷さんのユーチューブ動画を拝見すると、177Lu-PSMA治療を受けられる予定だと思います。西郷さんの他に、非常に多くの方がこの治療を待ち望んでおられる事実を考えると、申し訳ない気持ちに苛まれます。しかしその一方で、西郷さんの行動力から、勇気を得ることができました。

 皆さん、共有しましょう。一日も早くこれらの核医学診療を国内で実施できるための行動力を。
 がんばりましょう!

核医学診療推進国民会議 会長 絹谷清剛


議事次第

1.2019年度事業報告書(PDF資料)

2.2019年度決算書(PDF資料)

3.2020年度事業計画書(PDF資料)

4.2020年度予算書(PDF資料)

5.報告事項の詳細、補足資料(PDF資料)


1.2019年度 事業報告書 

(特記事項)

  • 政策提言に関する活動、広報・啓発活動を中心に活動し、要望書の提出、一般向け冊子の作成、広報誌の作成・配布、用語集の作成・HP上での公開を行った。
  • 2020年8月より国際文献社へ事務局業務(一部)の委託を開始した。
  • 2020年11月16日 核医学診療推進国民会議 理事会にて、承認された。

2.2019年度 決算書 

  • 2020年11月7日 監事による監査&承認
  • 2020年11月16日 核医学診療推進国民会議 理事会にて、承認された。

3.2020年度 事業計画書 

  • 2020年11月16日 核医学診療推進国民会議 理事会にて、承認された。
  • 現在の進捗・報告事項については「5. 報告事項の詳細」を参照。

4.2020年度 予算書

  • 2020年11月16日 核医学診療推進国民会議 理事会にて、承認された。

5.報告事項の詳細


  • ご不明な点がございましたら、以下のメールアドレスまでお問い合わせくださいませ。

核医学診療推進国民会議 事務局メールアドレス:kokuminkaigi@jrias.or.jp